世界各国のわんこ事情

世界各国のわんこ事情

欧米では動物保護、愛護に関心が高く、特に近年はペットの固体販売禁止の動きが、各自治体レベルで進んできています。またこの流れを受け、色々な新しい試みも始まっています。Kids with Dog

わんこ先進国、ドイツ

ドイツには動物保護―犬に関する命令、また犬税があり、飼い主が安易に犬を飼うことや、ペットショップでの固体販売の抑制となっています。 また各地の動物保護協会(民間団体)が運営する全国 500 か所以上の動物保護 施設「ティアハイム」が、飼い主斡旋等を行っており、犬を飼いたい時は、成犬はティアハイムから引き取ることが一般に浸透しています。また このティアハイムの、運営資金のほとんどは、人々や団体からの寄付となっています。殺処分も禁止されており、引き取り手のいない、わんこ達も、ティアハイムで仲間達と安心して一生を過ごすことができます。

また 仔犬は 直接ブリーダーと交渉し譲り受けることが一般的です。ドイツには犬種、血統を守るという考えの下に、ひとつの犬種専門で詳しい知識を持ち、犬の繁殖にあたる有名ブリーダーがいます。その信頼と実績から、仔犬が生まれる前から 譲渡の問い合わせや予約が入るそうです。ブリーダーに直接会い、犬種や親犬について学び、施設の状況などを確認し、迎え入れる側も知識と準備を整えていく。ドイツで仔犬を迎え入れる一般的な過程です。

わんこ先進国 ドイツに学ぶことは多そうです。

北米は?

test_dogカナダでも、仔犬を飼いたい場合には、ブリーダーに直接連絡をとり、施設や親犬、ブリーダーと直接会って譲り受けるというのが 良いとされています。また成犬は民間の保護施設 SPCA から譲り受けることが一般的です。固体販売禁止の条例が各自治体レベルで進んでいる2010年以降、条例がない街のペットショップでも、この流れにのり自主的に固体販売をやめている場合が多いです。

保護施設、SPCAはカナダ各地にあり広く認知されています。また民間施設ですが公益性を自治体からも認められている為、動物警察のような役割もあり 保護目的において一定の権限を与えられています。 市民にも広く認知され、街で迷子の犬、猫を見かけた人達は、SPCAに電話を入れる、動物虐待をみた人も、SPCAに連絡というのが、市民の常識となっています。 そして ドイツのティアハイムと同じく、SPCAは寄付から成り立っています。

ドイツに比較するとまだ法整備などに問題は残るものの、保護団体などの民間レベルからの発信が浸透し、住民の意識を上げていることが、近年の流れにもつながっているのだと思います。

これは、動物愛護団体が推奨する 保護施設からわんこを迎え入れようという推奨運動のポスターです。リボンをつけたわんこ達は、ちょっと誇らしげですね。

http://cfhs.ca/athome/choose_adoptions_ribbons

また アメリカ、カナダでの新しい取り組みとして、ペットショップが保護施設と提携し、店頭でのイベントを行ったり、大手ペットショップが固体販売を自主規制し、保護施設の運営、飼い主斡旋に乗り出しています。この動きはペットショップ業界全体の流れも大きく変えていく動きです。

このように 犬を愛する人達、民間団体の自主的な動きが、自治体の条例をも変える力となっているところが、非常に北米らしいと思います。

日本は?

まだまだ 欧米には追いつけませんが、その中で明るいNEWSのひとつは、熊本市や、神奈川県に代表される、犬猫殺処分ゼロの達成、取り組みでしょう。これは市や県の動物保護施設と、新たな飼い主を探すボランティア団体との連携が進んだ結果とのことです。そしてこのような官、民、ボランティア連携の取り組みは確実に他の自治体にも広がっており、成果となっています。

各国、そしてその自治体により、法律、文化背景、市民意識にも色々な違いがあり現状があります。そして今、それぞれが、犬達にとってより良い環境を作る方向に向かっています。

犬達にとって住みやすく幸せな世界は、きっと 住民にも住みやすく幸せな世界であることには、間違いありません。

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