毎年3月に行われるCruftsドッグショー(開催地イギリスバーミンガム)
(♬ 設置されたモニュメント前で 記念写真)
Cruftsは130年近い歴史を持ったドッグショーです。
イギリスから始まったドックショーですが、今では世界各国で名称は違いますが開催されています。
ますますCruftsが年齢層も幅広く国民に身近な行事となっています。
(写真は小型犬ばかりですが、Ring上では品種ジャッジされるもののほかにアクティビティや警察犬などのデモンストレーションもあります)
品種を競うことはもちろんですが、オビディエンス、グッドシチズン、アジリティ、ガンドッグ、ドッグダンス、フライボール、サーチ競技など多岐にわたり、日本ではなかなか見ないようなものが4日間で競い楽しまれます。
(写真のように鼻を使う競技もあります。品種だけの優劣のジャッジをするだけでなく、犬本来の特技が楽しみながら競えるのがCruftsでもあります。)
(黄色のベストには、セラーピーペットであることが記載されています。海外では特別な訓練を受けて、人の心をサポートしてくれています。このワンコさんたちをEmothional Dogとも言います)
各ホールのリング以外の場所には犬舎ブース、中小規模の犬関連グッズを取り扱うお店があり、市場に出回っていない目新しい商品もあり、ショップ経営者も一般飼い主の買い物客も大いに楽しめるのです。
犬関連ブースは、フードメーカーやおやつなどのブースにとどまらず、各犬種のケンネルクラブ、しつけ関連のブースなど様々です。
そのせいなのか?飼い主も想定外の予期せぬハプニングが必ずあり、目が話せません。
そんな事が起きると会場内はどっと賑わいます。
(ここで家族に迎えられることもあります。出会い、そこには、すばらしい純血種、そして愛情たっぷりの生活を送っていたワンコさんもいます。)
ヨーロッパではとくにSPCAの歴史も規模も大きくしっかりしていて、里親探しは、日本のような悲壮感はないですし、明るく盛んです。
引き取る飼い主さんもレスキューされた犬だという悲壮感はなく、新しい家族として迎え、日々の人生を一緒に楽しめるのです。
レスキュー段階で、病気・虐待された生活の有無、その後の予防接種、その健康状態も良好にし、問題行動のないストレスケア済の状態での里親への引き渡しを行うので里親たちは安心して引取・・・ここまでにかかった費用は引取時に新飼い主さんが支払うシステム、犬のサイズ別に合計金額が決まっています。
日本も早くこうなればいいですね。
(子供もリングでショーを楽しんでいます。顔は隠しちゃいましたけどとっても可愛い女の子でした♪ 犬が身近だからこそ犬とどのように接するのが良いかを知っているのですね。)
(この写真はフレブルの鼻の穴の形状や、馬尾症候群についての危険性について写真付きで解説しています。犬種の容姿ばかりを追い求めた結果、犬たちを苦しめていること、そのブリーダーたちへの啓発ですが、買い求める買主側へも同時に警告を促しています。)
飼い主も犬への知識を深めてから家族として熟慮してから、ブリーダーのもとに通い、自然体で生まれる仔犬を待ち、更に母犬、兄弟犬との暮らしを経て、乳離れ後に、飼い主の家族として迎える。。。
その間探し求めるまで半年から1年以上も計画して飼い主は犬を家族の一員として探し求め、最終的に家族ぐるみで面会してから仔犬を迎えるのがヨーロッパの定番の常識のルール。
現状の日本とは違いショーウィンドウ越しの犬の命の個体(生体)販売が無い事は、進んでいる国として日本も見習いたい。
そして犬との暮らしの中で、ささやかな目標を持って、犬との楽しい暮らしを素晴らしい目標にしてほしい。
そんな犬の世界が築けているイギリスの犬たちの祭典がCrufuts Dog Show
これは日本でも買い求める側の、飼い主が知識をつけて、早く気がついて、ほしい部分です。
(ブリーダーさんは劣性遺伝を繁殖しない、「健康血統」を推奨してほしい。私達、社)H.P.O.T.Wの願いです。)
4日間で、巨大なCruftsのホールすべてを見て回ることができないので、改めてショーガイドを見ると新たな発見があり楽しめます。
Cruftsは犬と人がお互いに、協調(共調)して築き、その協力のもとに、なし得た結果を発表する場であり、犬のすばらしさを改めて感じる場所であると思います。
犬を迎える人たちが、犬の姿かたちだけでなく、犬と一緒に日々暮らす楽しみ、その生活の結果を年に一度、楽しく発表するのがCruftsのひとつの意義なのですね。
— 2019/8/1