犬の統計
平成16~26年度の犬の引取り状況、返還、譲渡数、殺処分数
この表は、過去10年間の全国の自治体の保険所、保護施設における犬の引き取り状況です。10年間で引き取り数は激減しています。
また返還、譲渡数の割合にも注目してください。
平成16年は、引き取り数のうち 約14%しか返還、譲渡がされておらず、86%もの犬達が殺処分されていましたが、平成26年では、約60%の犬達が返還、譲渡されています。
大きな進歩ではありますが、それでもまだ引き取り数の40%の犬達の命が失われているのです。
引取り数 | 処分数 | ||
返還・譲渡数 | 殺処分数 | ||
平成16年度 | 181,167 | 25,297 | 155,870 |
平成17年度 | 163,578 | 24,979 | 138,599 |
平成18年度 | 142,110 | 28,942 | 112,690 |
平成19年度 | 129,937 | 29,942 | 98,556 |
平成20年度 | 113,488 | 32,774 | 82,464 |
平成21年度 | 93,807 | 32,944 | 64,061 |
平成22年度 | 85,166 | 33,464 | 51,964 |
平成23年度 | 77,805 | 34,282 | 43,606 |
平成24年度 | 71,643 | 33,269 | 38,447 |
平成25年度 | 60,811 | 32,092 | 28,570 |
平成26年度 | 53,173 | 31,625 | 21,593 |
動物愛護法の改正、保護活動に関わる方々の努力、そしてより多くの人々が気づき始めたことにより、犬の引き取り、返還、譲渡状況は、改善の傾向にあることは確かです。
ですが、この統計はあくまでも自治体の施設の統計であり、引き取り数の減少も譲渡数の増も民間レベルの保護活動、譲渡活動の広がりに支えられた結果です。もし民間レベルの引き取り数などを合わせると犬を手放す人々の数は、本当に減っているのでしょうか?
平成16~26年度の全国、犬、猫の殺処分の推移
多くの方の理解や努力によって、殺処分数はどんどん減っています。ですが、いまだ21593頭の犬達が年間 殺処分されているのです。
ペットを飼うこともも、捨てることも人のエゴです。動物を飼うことは命への責任です。多くの方がこの現実に目をむけ、近い未来の殺処分0を目指して、知識、理解を広めてをいくことが何より大切と考えます。
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/statistics/dog-cat.html
データは環境省ホームページより一部抜粋